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彼女の淹れたお茶は美味しいはもちろんだが、なんだか体だけでなく心までポカポカさせる効果がある。
なんだかすーっと安心していられるそんな気持ちにさせてくれた。
いよいよアリスは私にマッサージなるものをしてくれると言い出した。
マッサージとは一体なんなのだろうか田舎者の私には見当もつかない。
「靴を脱いで」
「う、うん」
私が靴を脱ぐと、彼女は私の素足を先程お茶を作った際の残り湯につけた。
湯は桶にうつされ、幾分経っていたためぬるま湯ぐらいになっており気持ちがいい。
このままでも十分気持ちがよかったが、彼女は足をタオルで拭いてくれその際に揉捻してくれた。
「ふわぁ……」
思わず情けのない声が出てしまう。
「これがマッサージ?」
「いやこれはマッサージだけどまだマッサージではないわ。まだ準備段階だと思ってくれたらいいわ」
なんだか謎めいた返答であったが、どうでもいい。
とにかく今は至福のときを楽しみたかった。
しばらくゆっくりと足裏を揉みしごき、足裏の疲れがとれていくのがわかった。
足裏の揉みほぐしが終わると、ポンポンと膝を優しく叩いた。
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