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「なら僕がやることは、まずは『ワールド』を流し込むことを練習すればいいんだね」
「そういうこった。あとは具体的に何をやるかだが……そうだな、『ワールド』を流した紙で木でも切り倒せ」
「えっ…!?か、紙で…木を切り倒す…!?」
「流すだけならすぐ出来るが硬質化させんのは別の話だからな。出来るわけないことが出来てしまうってのが『世界の掌握者(ワールドブレイカー)』の本領。それを頭に入れとけ」
「……『世界の掌握者(ワールドブレイカー)』…初めて聞いた言葉だ…」
「ぅえッ!?あ、ああ!俺はそう呼んでるんだよ!『ワールド』使いってなんかダサいだろ!?だからカッコいい呼び方考えて使ってんだ!!俺だけの呼び方だよアハハ!!」
うっかりへまを打つユラシルは慌てて捲し立てるように言ったが、誰かがそれを指摘することは無かった。
「『世界の掌握者』……いいわねそれ!あたしもそれになってやるわ!」
「燃えてきたっす!!」
「カッコいいよユラシルくん、私もそう呼ぶことにするよ」
「まぁ呼び方はあった方がいいな、特別感が出るし」
「お、おう………っぶねぇセーフ…!」
冷や汗をかくユラシル。
とりあえず、当面の目標をレビックに授けたところで今日の訓練は終了。バズギーとレビックは二人で(バズギーは嫌々)帰っていき、同学年四人も揃って帰ることに。
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