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ユラシルに言われて悔しそうに呻く白髪の少年、ユラシルと同じ二年生のシェリム・キーファーズはこちらへ向かってくるバズギーとレビックに気づいた。
「ユラシルさんユラシルさん」
「ん?……お?なんだお前ら揃って。仲よしだな」
「誰がだコラ」
「ユラシルくん、キミに聞きたいことがあるんだけど今いいかな?」
「聞きたいこと?まぁいいけど。じゃあ一回休憩挟むぞ~」
ユラシルの前には並んで地べたに座り目を閉じていたサラとメイリー、そしてシェリムがいた。彼女らも『ワールド』の会得に挑戦していた真っ最中だったらしい。
「こんにちは、レビックさん、バズギーさん」
「おう」
「調子はどうかな?」
「全っ然ダメですね。なんにも感じ取れません」
「だから言っただろ簡単じゃないって。んで、何が聞きたいんだ?好きな女のタイプは強きな性格の女だけど」
「ちげーよバカ。『ワールド』についてだ」
「あん?お前らも『ワールド』会得しようとしてんのか?レビックはもう使えるだろ」
「一応はね。でもまだまだだからバズギーに指導しながら技術を高めようと思って」
「それで俺の所に来たのか。……まさか誰かに言ってないよな?」
「もちろん秘密にしているから安心してくれ」
「ならいい。『ワールド』の何が知りたいんだ?」
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