第1話 時を越えた最強の一日

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「まぁすぐに扱えるようになるとは思ってねえからそれはいいが、『ワールド』を流し込まれる方がきっかけ掴むのにいいのか?」 「体感しなきゃわかんねえからな。バズギー、お前も体感してみるか?」 「どうやるんだ?」 「『ワールド』で殴る」 「は?」とキョトンとした顔のバズギー、そんな彼の腹にユラシルは拳を突き出し、拳が届かない距離でありながらバズギーの腹に見えない何かがぶつかり息を詰まらせた。 「ごヘッ…!?」 「こんな感じで痛みも一緒に流し込めば意外とわかるもんなんだが、それは『ワールド』を掴みかけてる奴だけらしい。それで気づけたのはメイリーだけだったからな」 「…………、リーバック、もう一回やってくれ」 「ん?おう」 言われた通りまた『ワールド』でバズギーを殴る。今度は来るとわかっていたこともあってなんなく堪えたバズギーは腹を撫で、 「……"今のが『ワールド』か?"」 「えっ、バズギー、もしかして気づいたのかい?」 「いや、なんつーか……」 「…………。バズギー、俺を見ろ」 ユラシルはバズギーに向き直り両手足を広げて立つ。バズギーはユラシルを真っ直ぐ見て、目だけを動かしユラシルの体を視線が伝う。 「………左手から変な空気を感じる」 「………」 「……ん、腹にも同じのがある。今"移動させたよな?"」
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