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バズギーの言葉にレビックは目を見開きユラシルが笑う。
「レビック、今のバズギーの言葉は正しいか?」
「…ああ、左手に集められていた『ワールド』をそのまま腹に移動させたね」
「驚きだ、とんでもない才能を持ってたなバズギー」
「……おいリーバック、もしかして今のが…?」
「最後だ。集中しろバズギー。メイリーもだ」
「へ?あ、うん…」
ユラシルが言いバズギーが目を凝らす。
向かい合う二人を周りの四人が見つめる。メイリーもユラシルをじっと見つめる中で、
「──…あっ!」
「ッッ──!」
突如バズギーが大きく体を横に倒した。サラとシェリムは突然の行動に驚くが、それ以上に驚いていたのはレビックだった。
「はっきりしたな。バズギー、お前はもう『ワールド』を感じ取れるようになったぞ」
「……今、俺の胸に飛んできた空気の塊がそうなのか?」
「まだ曖昧だろうがじきにちゃんとした気配として認識出来るようになる。操作も込みで行われたメイリーと違ってただ外部から流れ込んだだけの『ワールド』で気づけたのは才能と言って差し支えない。レビック、うかうかしてると抜かれるぜ~?」
「…いや、こうでなきゃ面白くない。バズギーにはすぐに追い付いてもらわないと競いがいが無いからね」
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