第1話 時を越えた最強の一日

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───それから夕暮れまで指導は続き、今日はここまでとユラシルが告げて解散となった。 「ユラシル、もっと教えてほしいんだけど。出来れば個別で」 「あん?」 「ずるいっすよサラさん!僕もまだわかってないんすから抜け駆けは無しっすよ!?」 「今日は終わりだって言っただろ?また明日だ明日」 「むぅ…」 「明日っすか……なら、一人でも出来そうなことって無いっすか?」 「今のとこ一人でやれることは無い………そうだった、メイリー!それとバズギー!」 「何?」 「あ?」 「お前ら家では『ワールド』の感知やるなよ、操作出来るまで自主練は禁止だ」 「なんでだよ?」 「『ワールド』は世界中に満ちてる力だって説明したよな?まだ曖昧なお前らが迂闊にやっちまうと周囲の『ワールド』を一気に感知して脳が負担に負けるんだ。下手すりゃ焼ききれて廃人になるぞ」 「っ…!?」 「マジかよ…」 「確かにそうだね、僕も何度か体験したことがあるよ。力量に合わない『ワールド』の感知で発狂したこともあるし、気絶したこともある。その時僕の近くに『ワールド』を使える騎士がいたからなんとかなったけど、一人でやるのは危険すぎるよ」 「……わぁった、おとなしくしとく」 「わ、私も…」 「気をつけろよ、『ワールド』はいいことばっかりじゃないからな。じゃあ解散、明日もやるならここに来いよ~」
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