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リーンは止まることなく飛行を続け勢いをつけたまま宙に舞うユラシルへ斜め下から突撃していく。両腕をクロスさせて盾を作り衝突に備えたユラシルだったが、寸前でリーンが縦に回転。そのまま尾を振り下ろしてユラシルを真上から殴打する。
「ンギッ…!!」
『キャ~~……ブゥッッ!!!』
地面になんとか足から着地したユラシルめがけ追撃の火炎が放たれ、ユラシルは素早く地面を撫でた後に両手を持ち上げる。するとユラシルの足元にある地面が弧を描くように、ユラシルを覆うように突き上がり、落ちてくる火炎を防いだ。
姿が見えなくなったユラシルを視界に収めるべく回り込むリーン。だが土の壁の下にユラシルの姿は無く、代わりに大きな穴がそこにあった。
直後だ。
ボバンッッ!!!と回り込んだリーンの真下から地面を突き破ってユラシルが飛んできた。驚くリーンの腹に右拳が叩き込まれ、リーンの体が僅かに折れ曲がる。
だがそれだけ。直撃したのにリーンは痛がる素振りも見せずにユラシルの右腕に尾を巻き付け急発進。
「おおお~~!?ぐベッ!!?」
自分が張った結界に打ち付けられ、引き摺られながらリーンに運ばれたユラシルはやがて投げ捨てられ、地面を跳ねながら転がっていく。
「イチチチッ…!!」
『ギャブゥウウ!!!』
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