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「───さて、最悪の拷問タイムが始まるな」
「席に着くなり何言ってんのあんた」
「アハハ…」
険しい面持ちで吐息を吐くユラシルに冷たい目を向ける少女と苦笑いする少女。
サラ・ステイハインとメイリー・ヒッチコール。ユラシルのクラスメイトでクラス内では一番ユラシルを知っている友人たちである。
「もういい加減慣れたでしょ?」
「拷問に慣れるってなんだ。俺にそんな性癖は無いぞ」
「何言ってんのあんたは」
「ユラシルくん、いろんな場所を探索するにはやっぱり勉強が大切だし、自分のためになるからやる気出さなきゃ」
「まぁそれはそうなんだがな~」
間に合ってますなんて言えないユラシルは頬杖をつきながらため息。
「そういやあんた、武器の携帯許可は出たの?」
「ああ、アリッシュからちゃんと許可貰ったよ。この前の王前試合で実力を認められたからってんで教師たちも異論は無かったらしい」
「よかったね」
「先輩たちの風当たりはどうか知らんがな。虐められたらどうしよ」
「あんたを虐める度胸持ってる奴なんて学校にいるわけないでしょ」
「それはそれでつまらんな」
「それより、今日の放課後わかってるわよね?」
「はいはいわかってますよ、『ワールド』の会得訓練だろ?」
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