最悪の出会い

2/23
前へ
/86ページ
次へ
あの晩は確か、風のない夜だった。 何かが起こる前触れのような、妙に心がそわそわして落ち着かない、そんな日だった。 私は暇があったので、壬生寺で子どもたちと遊んでいた。 鬼ごっこをしたり、竹とんぼをして遊んだり… そういう何気ない瞬間が好きで、私はよく子どもの相手をしたものだ。 あの子たち、元気かなぁ? 子どもたちを家に帰らせているうちに少し遅くなってしまい、足を早めて屯所に帰ろうとしていた。 その時のことだった…
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加