きのう、きょう…きのう

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たくさん笑ったし、喧嘩もした。時間もすれ違いがちで何度か危機も迎えた。でもそのたびに、ユースケが子供じみたイタズラを仕掛けてきて、思わず笑って…それで仲直りした。 渡されたコーヒーが麺つゆ。私の上着の袖が全部結ばれている…本当にくだらない、でも邪気のないユースケらしいイタズラ。 何が食べたい?に、何でもいいよ、と答えた日の食卓。炊きたての御飯と一緒に並んだのはオムレツ用の皿に乗った板チョコが一枚。 目が点の私に「どうしたの?好きでしょ?」と追い打ちをかける途中でこらえ切れずに爆笑するユースケ。つられて私も涙が出るほど笑う。 私たちにとって彼の幼稚なイタズラは、コミュニケーションの手段だった。いつも私の眉間の皺を取り除いてくれる、愛おしいイタズラ。私達なりの幸せ。 私とユースケは少し生きづらいタイプだけど悲観していないという意味では似たもの同士で、それ以外は結構正反対だった。早起きが得意な私とたくさん眠れる才能をもった彼。ビールの缶は翌日お片付けの私と飲んだ先からきれいに潰す彼。料理を嗜まない私と料理好きの彼…。
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