きのう、きょう…きのう

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今朝…昨日の朝、ユースケが夕飯を作ってくれると言った。 何がいい?と聞かれて、シチューと答えた。チョコの一件以来、二度と何でもいいとは答えていない。 「あ、アレ入れないでよ。」 「えー、美味しいのに。」 「やーだ。」 「お楽しみにー。」 ユースケがいたずらっぽく笑った。 数時間後。土砂降りの雨の中、帰宅を急ぐ私のスマホが鳴った ユースケだった。でも電話の声はユースケじゃなかった。全然知らない人の声だった。 …ケイサツ…テンラク…ビョウイン…。 音が意味を結ばないまま耳に入ってくる。 電話が切れる。すぐには動けない。傘をたたく雨の音が聞こえない。 コンビニの袋にはシチューのルウと魚肉ソーセージが入っていたそうだ。 ユースケはコンビニの帰り道、歩道橋から落ちた。 土砂降りの雨、時折吹いた突風。滑りやすいサンダル。 「自殺ではないと思いますが…」と警察は言った。 それはそうだ。コンビニ帰り、ルウとギョニソをぶら下げてカジュアルに自殺されてはたまらない。
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