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あっぶねっっ
ある昼下がり。普通に道を歩いていた俺は足元に何かがあるのが見え、心の中で叫んだ。
驚いて片足を踏ん張り、もう片方の足を大きく出す。
ー随分不格好だな。
その態勢のまま自分にそう言う。
踏ん張っていた足を浮かし、大きく出した足に揃える。
「よっ……と」
ん……?
背中が軽くなる。そろりと後ろを振り返ると、どうやらリュックのひもがちぎれたらしい。俺のよけた何かの上に、落ちていた。
うっわ、まじかよ!リュックのひもがちぎれたのも最悪だけど謎の物体の上に落ちたのがもっと嫌!
恐る恐るリュックに手を伸ばす。ゆっくりと、持ち上げる。
ひぃっ
犬のフンではなかった。鳥のフンでもなかった。いや、フンではなかった。
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