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列国一の貿易国セントラルが攻められた疑惑が上がった。
セントラルまでの道は遠い、旭と先輩こと雫の二人は戦線を避けてセントラルに向かう。旭は神妙な顔つきをしていた。(私の友達はもう死んだのかな)
セントラルの友の音沙汰が携帯にないのだった。親友の携帯に次ような一文が続く、
おーい
おいおい
おい
おい
おい
既読しろ
頼むから返事して!
マルくん馬鹿にしてるんでしょ?
「先輩---彼氏が死んだぽいっす」
わたしはメガネに左手を当て、こっそり彼女(旭)の目を見た。
旭の目は憂いていた
「旭くん 君、帰り---『帰らない!』
わたしの言葉を遮って彼女はそう叫んだ。わたしはその言葉信じて放ってセントラルへ歩きだしたものの、ついてこない。(あなたの根性はそんなものだったんですね旭くん)そう思ってどんどん振り帰るたび彼女は小さくなっていく。しばらく高台から見下ろす景色に見とれていると旭くんが走ってやってきた。
「カレシをブロックしました!おお〜あれがセントラルっすね!」
「旭くん一皮剥けましたね。」
雫は旭の顔を見なかった。どんな顔をしていても、その覚悟が分かるからである。それを踏み外さないよう見届けるつもりだ。
「いいですか!あの煙は火ではありません助けを呼んでいるのです!行きますよ。束縛されている人のためにおそらく携帯も没収され 、SNSでも中途半端な投稿さえ削除されています。夜の秘宝は人を操るとのいわれがあります。一瞬の油断が命取りです。いいですね?」
「はい!」
その時の彼女の目は涙ぐんでいた。
セントラルについたがまるでもぬけの殻だ、そこら人がいないか目が泳ぎ人を警戒しながら人を探す。
すると酔っ払いががそこに立っていた。でもすぐにコケ一言こぼす。
「西の目だ、青色の瞳。撃てえ!小童!」
家の影から少年がでて叫んだ。
「母さんの仇いい!」
雫の動きが止まった瞬間、旭が止めに入ったがその刹那に旭を跳ね飛ばし銃弾が雫の目に当たる。
旭は血しぶきを倒れつつも想像した。
「先輩いいいい!」
少年の手首を雫は瞬時に掴み少年に声をかけた。
「あなたが仇を撃たなくていい、私が撃ちます。」
「?」
「ああこれですか?このメガネは防弾加工です。大丈夫ですよ。」
少年が手で顔抑えてぐしゃぐしゃにしながら崩れ落ちる。
「ウワーン」
「ウワーン」
「喚かないでね小童」
ショートヘアの女が突然顔をだし言った。恐ろしげに。
「誰だ!」
珍しく旭が起きながらそう声を上げる。
雫は酔っ払いと少年のおののく目を見て敵だと悟る!
「銃を貸してください。」
ゆっくり少年の肩に手をおいて銃を雫はもらった。
「西の戦士ですか?」
ショートヘアの女も銃を構えた。
「-----------。」
沈黙を発砲音がさく!
その時女は雫の弾を止めてニヤリと笑う。
「なんて技だ!逃げろ!」
雫が逃げろと言った事にみんな絶望感を覚えた。雫は本当に逃げている。
少年が叫んだ後に旭は笑った。
「バーカくそ女が。」
「?」
旭の笑いの言葉を最期にショートヘアの女は雫の姿が少し気になったその時血しぶきが女から上がった。
「私は西の戦士の先生でしたから弱点も知っているのです。銃弾を止める神技は銃口を見逃してはできない。」
何が起こったのかそれは
雫の逃げながら撃つという神技だった。その技は銃口がショートヘアの女に向けられることを悟られない裏ワザだった。
酔っ払いが目を覚ますように言い寄った。
「あんたら何者だい?。」
旭は自慢気言った。
「国の治安を守る国際安全部です。」
私は人を殺したことが鼻につきながらも旭くんの気持ちだけ拾った。
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