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廊下には黄色い声援が飛ぶ-表-
今日も無事1日が終わろうとしていた頃、
廊下からは女子たちの黄色い声援が飛んでいた。
すると私の教室の扉が開き、
声援の正体である先輩が顔を覗かせる。
先輩の名は最上伊織。学校一のイケメンで人気者。
そして私の彼氏。
「双葉」
「、、最上先輩」
「一緒に帰ろう」
最上先輩の笑顔に、同じクラスの女子たちは
メロメロになっていた。
今日で、私が記憶喪失のフリをしてから
5ヵ月が経とうとしていた。
そして最上先輩と私が恋人になってから、
5ヶ月になる。
5ヶ月前
私が高校1年の夏だった。
「好きです!先輩、私と付き合って下さい」
私は最上先輩に告白した。
以前友達の凪の付き添いでバスケ部の応援に言った時に、
ボールに当たりそうな所を最上先輩が助けてくれて、
その姿に、私は一目惚れした。
最上先輩はバスケ部のエースで、人気者で
私にはそんな最上先輩がキラキラして見えた。
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