ビードロのかけら

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「ずっと考えている」 星の光は「今」みえているのに その輝きは気が遠くなるほどの時間を経ている 地球という夜空で今輝く星や月たち だけれど その輝きには幾年ものズレがある 星々の生と出会うまでの物語 その時間に想いを馳せるひととき そこにあるきらめきに物語を想像し 私たちは自分だけの夜空を作り上げている ビックバンは宇宙の始まりと言われている ならばその前とはなんなのだろうか 何もないがあるのか それは何なのか 無なのか 何もないという状態があるのか だけれどそれはあるということではないのか そこは白か?透明か? ぐるぐる回る宇宙とのロンド 宇宙の果て 空の果て 始まりと終わり その先はどうなっているのか どうなってもいない ただ無がそこにいるのか 無とは何なのか ずっと考えている 私は ずっと考えている
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