【目次】 - 小説投稿エブリスタ

１、「まったくのん気なもんだよ。」と言ったのは、センターのキャプテンだ。

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2、夢の中、ストライク９が投げている。

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３、「向こうじゃ活躍してるって、ウワサも聞くぜ。」ＴＪがラーメンをすすりながら言う。

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４、そう、彼らのグラウンドは八階建てのビルの屋上にあるのだ。

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5、「どうした？」ゴジラがみんなの輪の中に入っていく。

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6、俊敏そうな体をしている。

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7、「いいんだ、本当にそうなんだから。」ストライク９がさわやかに言った。

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8、なぜだかわからない。

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9、「え？」ゴジラは思わず振り返る。

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10、ストライク９とは正反対といっていい。

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11、「図太いっていうか。」ＴＪが言う。

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12、たしかに今まで見たことがない球筋だ。

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13、「どうなの？」おばちゃん監督が聞いてくる。

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14、つまり精神的支柱というのだろうか。

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15、「もっと足をあげな。」ショートストッパーがゴジラに言った。

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16、その表情で、どれほどゴジラが救われたことか。

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17、「でも、なんかここってゆるいよな。」ＴＪは思っていたことを言う。

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18、プロになる以前、強豪チームにいた時だ。

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19、「え？」皆が驚いて、彼を見る。

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20、パイレーツが言うことももっともだ。

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２１、夕日を見ながら、彼はうなずいた。

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２２、そう、たとえ誰が何て言おうと、ストライク９がいた時代に変わりはない。

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２３、「それを男のロマンって呼ぶの？」

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２４、女性的がいいか、男性的がいいのかは彼にも分からない。

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２５、「そう。」ゴジラは直接聞いてみることにした。

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２６、それ以来、ゴジラはパイレーツとキャッチボールをすることがなくなった。

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２７、「パイレーツってどこから来たんだっけ？」ゴジラはキャプテンに尋ねた。

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２８、しかしグラウンド自体については、チームの親会社に委託されているのだ。

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２９、「そりゃ、今までが奇跡だったのさ。」

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３０、今やチームの中は分かれていた。

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