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「姉の子どもだよ。俺の甥っ子。……要、ほら挨拶!」
「こんばんは。高藤要です。小学三年生です。」
白い歯を見せてニコッと笑うその笑顔まで、高藤課長とそっくりで、もうこのままお持ち帰りしたいくらいだ。
「要。俺に何か言う事は無いか?」
「んー?別にぃ、無いと思うけど?」
「コレ!犯人はお前だろ?」
高藤課長が取り出したのは、例の紺地に白の水玉のパンツだった。高藤課長は、要くんの頭をゲンコツでゴインと小突いた。
「てへへ、バレた?どう?どう?びっくりした?」
ペロッと舌を出した要くん、それ絶対可愛いって分かってやってるよね?
「びっくりした?じゃない。要のイタズラで、このお姉さんは今日一日全く仕事になってなかったんだぞ。ちゃんと謝りなさい。」
「はーい。ゴメンね?お姉さん。」
うっ!
上目遣いで小首を傾げ、ゴメンね?なんて……
もう、何でも許しちゃう!
「いいのっ、全然、大丈夫!」
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