高藤課長の落としもの

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誤解も解けた所で、帰ろうかと思ったけれど、高藤課長が是非にと言って下さるので、お母様の作られた晩御飯をご馳走になった。 「あの、すみません、ご馳走様でした。」 「いや、こっちこそ悪かったね。こんな所まで来てもらって。子どものイタズラって説明しても、ただの言い訳にしか聞こえないかと思ってね。」 「いえ、全然、大丈夫です!」 むしろ、ありがたかった位。 だって要くんは可愛いし、後から帰ってきたお姉様は高藤課長とそっくりでお美しいしで、目の保養。お母様のご飯は美味しくてお腹も満たされ、本当に良い事尽くめ。 しかも……!! チラッと横目で運転中の高藤課長を盗み見た。暗い車内、外の街灯に照らされた高藤課長の横顔は、いつも事務所の中で見ているのとはどこか違って見えて、ドキドキが半端なかった。 あぁ、高藤課長の車で送ってもらえるなんて。 今日はもう、イベント満載過ぎて、倒れそう!
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