高藤課長の落としもの

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高藤課長の隣の自分の席に戻り、しばらく悶々としていた。何故、高藤課長は女物のパンツを所持していたのか? ①ハンカチとして使うため? ②匂いを嗅ぐため? ③履くため? ④頭に被るため? ダメだ、考えれば考える程、変態の領域へと突き進んで行きそうだ。これはもう、スパッと本人に直撃するしかない。だって、こんなの持ってたら今日一日全く仕事にならない自信がある!! 「あの……高藤課長。さっき廊下でコレ、落とされたんですけど…」 出来るだけ小声で、周りには見えないようにコッソリと、私の掌に納まっているパンツを見せた。 「うわあぁぁっ!」 高藤課長は一声叫ぶと慌てて立ち上がり、私の手からひったくるようにパンツを奪った。目にも止まらぬ速さで、上着のポケットに突っ込むと、更に私に一歩近づいてきた。頬を赤らめ明らかな動揺が見える。 「ごめん、コレ、内緒にして。」 低くお腹の奥に響くような声で耳元で囁かれ、腰から下の力が抜けた。よ、良かった、椅子に座ってて。
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