高藤課長の落としもの

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その後は、当然の如く仕事にならなかった。だってだって、頭の中ではずーっとグルグルグルグル、高藤課長とパンツの繋がりを考えていた。変態じゃない繋がりってあるんだろうか? あんまりにもボンヤリしていたんだろう。同じ課の北川敦也さんは、爽やかな笑顔と共に「大丈夫?これ食べて元気出して」なんてチョコレートの箱を差し入れてくれるし、南野涼太さんは、「朋美ちゃんが元気ないと調子が狂う」なんて愛嬌たっぷりの笑顔で言いながら、見積書の入力を手伝ってくれたりした。うっ、お二人共なんて優しい。ごめんなさい、ごめんなさい!! そんなこんなで、これ以上会社に残っても仕事は捗らないと判断し、小一時間残業をした時点で帰る事にした。 デスクの上を片付けて帰り支度をしていたら、いつの間にか高藤課長が私の真後ろに立っていて、私のデスクに右手をトンと突き、続いて左手を私が座る椅子の背もたれに乗せた。高藤課長の長い両腕の中にすっぽり囲われる形になった私は、ただただ動揺するばかりだった。 えええぇー?! これって何? 何ドン? デスクドン???? 「藤崎さん、今日って用事ある?」 キターーーーー! 耳元で囁かれた低音ボイスにまたもや腰が砕けそうになる。 「えっと、なっ、無いです!」 「食事、ご馳走するから時間もらえる?前で待ってるから。」 「はっ、はいっっ!」
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