高藤課長の落としもの

8/13

38人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
黙りこくる高藤課長の横で、私の脳内はまたもや、高藤課長×パンツで占められた。 ハンカチとして使う? うん、手や汗を拭けなくは…ない、かな? 匂いを嗅ぐ? うん、それ位ならオッケー、大丈夫、問題ない。 履く? うん、まあ、個人の自由だもんね。 被る? かっ、かっ、被るー? うっ、うーん、それが高藤課長の趣味だと言うなら、受け入れるしかない……? そう、被るだけなら誰にも迷惑をかける訳じゃなし、なんなら私も一緒にパンツを被って――― 「藤崎さん、着いたよ。」 暴走列車並の妄想をしていた私は、高藤課長の声でハッと我に返った。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加