1.半年ぶり。

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 半年ぶりに抱く、男の体。相変わらず白い。  もともと色が白いうえ、ほとんど外出しない男の肌は、不健康という言葉がぴったりの、青白い肌をしている。  真っ黒な髪が、肌の白さを更に際立(きわだ)たせているように感じた。  短く刈られた髪の中で、(とが)った白い耳が、ぴんと主張する。舌先で薄い耳朶(みみたぶ)に触れ、小さく音を立てて吸うと、柔らかい感触が唇のあいだを埋めた。  うねうねと、複雑な耳の輪郭(りんかく)を舌でなぞりながら、ぴたりとくっつけた手のひらは、男の肌の上を滑っていく。  風呂上がりだからなのか、その白い肌からは想像がつかないほど、男の体は熱かった。  ゆっくり、ゆっくり、男の肌を味わうように、手のひらを滑らせていった。
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