84人が本棚に入れています
本棚に追加
男の中を味わうように、指を動かした。
初めは引っ掛かるように進んでいた指も、男の唾液を纏い、すぐに滑るように動きだした。
指の根元まで、ゆっくりうずめ、舌のざらつきを、歯の硬さを、唇の裏のつるつるとした粘膜を、指で感じながら引き抜いていく。それを繰り返すたび、唾液が満ち、俺の欲を掻き立てるような、淫猥な音を鳴らした。
男の目を見ながら、指を出し入れする。
ゆっくり、ゆっくり、何度も、何度も……。
最初のコメントを投稿しよう!