1.半年ぶり。

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 (のど)から……、もっと、奥から……、手が出てきそうだった。  必死に自分を抑えようとしたが、それが()らしとなって、更に興奮した。  白く細い指の間に指を滑り込ませ、きゅっと手を握った。  男の指が、手の甲にふわりと触れる。それを感じながら、ぺたんこの腹に舌を這わせた。  皮膚の下にある筋肉を、舌先で確かめるように滑らせていく。時々、寄り道をしながら、吸い付き、歯を立て、舌を滑らせる。  くっきりと浮かび、深い影を作る鎖骨(さこつ)に舌がたどり着くと、男は(よじ)るように顔を(そむ)けた。  無防備に(さら)された首が、目に入る。  舌がうずうずした。  耳のうしろから、鎖骨へと伸びる筋が、青白く薄い皮膚の下で、ぴんと張っていた。  それを舌で、なぞっていく。  目のまえに、急所が曝されているという、動物的に優位なこの状況が、俺を(えつ)()らせた。
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