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男の細い腰を掴む。
人形のように無抵抗な体を引きずり、引き寄せ、腰を高く突き上げさせた。
そして、うしろから突き立てた。
バカみたいに、突き立てた。
俺の目には、がくがくと大きく揺れ、今にも壊れてしまいそうな男の体が映っていた。
けど、そんなもん気遣ってる余裕、心にも頭にもなかった。
どうにかしたいのに……。
どうにもできない。どうにもならない。
そのもどかしさと苛立ちによって掻き乱されまくった感情を、俺は自分で抑えることができず、癇癪を起こすガキみたいになっていた。
そんな自分の姿を、薄っすらだけど、みっともないと気付くことができてしまった自分自身に、更に苛立った。
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