1.半年ぶり。

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「はぁー、さっぱりしたー」    バスタオルを首に掛け、フェイスタオルを頭に載っけてご機嫌に出てきた俺に、男が視線を向ける。 「服、着てこいよ。てか、髪ちゃんと拭けよ」  不機嫌そうな声で、風呂場へ向かった背中。  俺はだった。 「だって、どうせすぐ脱ぐじゃーん」  無反応の背中は、俺の声を、あえて無視しているようだった。
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