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パチン。
ドア横のスイッチを点ける。
この部屋も、変わんねぇなぁ。
ベッドに勢いよく飛び込み、天井をぼんやり見ながら思った。背中では、スプリングが波のように揺れていた。
寝室もリビングと同じ、真っ白な壁、床、天井。
黒色のベッドに白のシーツ。黒の布団に、黒のベッドカバー。黒い机は、壁にぴたりとくっつけて置かれている。
この部屋のカーテンも、やはりきっちりと閉められていた。
体勢を変え、机の上のパソコンに目を向けた。
大きな画面には、淡いピンク色と紫色の円が、重なり合うように配置され、その上に、文字らしきものが書かれている画像が、映し出されていた。
おそらく仕事中だったんだろう。
男は在宅で、デザインかなんかの仕事をしている。正直、よく知らない。
付き合っているときに、仕事の話を聞いたことはあった。でも、男はあまり話したがらなかったし、俺も、深くは聞かなかった。
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