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旦那と知り合ったのは好奇心が旺盛な時期でした。社会人デビューして、そんなにたってない時期です。 転勤族サラリーマンの娘という家庭環境から知らないことが沢山ありました。 「世間知らずのお嬢さん」は実際そうだったのですが、嫌でした。 友達がそこで遊んでいるのに便乗して、私も男性は他所の国の日本語話せない人ばかりのクラブやバーで遊んでいました。 心の伴わない一夜限りの経験を何度かしたけれど、馬の合う人はいませんでした。 旦那とはそういうところで知り合いました。珍しいな日系人かなと思いました。とても話していて意気投合しました。9歳年上だった旦那は、私から見て大人に見えました。あまり私の周りには居ないタイプの人で、面白いやつだなあと思いました。 ちゃんとした恋人付き合いはしたことがなく、初めてでした。 喧嘩も沢山しましたが、その度にあんなに真剣に私と言い争いをする人は母以外居なかったのでビックリしました。 一年付き合って、長男を授かったのを機に、どちらからともなく結婚するかー、となり、夫婦になりました。 自分以外のしかも血の繋がらない男の人とひとつ屋根のした暮らすというのが面白くてたまりませんでした。 コイツ精神年齢十代後半な奴だ!と気がついたのは結婚して暫くたってからでした。 ハハハ…。 旦那のお母さんは働き者で元気なおおらかな人で、私がときどきマヌケな言動をしても笑い飛ばすしそれは駄目だよ!とちゃんと真っ直ぐ言ってくれる人でした。 私の長男が幼稚園に上がるころ、亡くなって、悲しかったです。もっと沢山会いに行けばよかった。 子供は、父が長男だったので私が小さい内からおじ、おばの手伝いをしていとこのオムツ替えたりあやしてたりしたりして、好きでした。 でも、自分のお腹になんか人間になる者が入っているのは不思議な感じでした。つわりが結構長引いて、しんどかったです。つわりってこんなにしんどいもんなんだ、と驚きました。 長男が産まれると、どんどん大きくなるのでだっこしている内に腱鞘炎になりました。 大きい赤ん坊を出産して、骨盤のタガが緩んでいたのでしょう、何度もぎっくり腰になりました。 そのうち次男も産まれ、これまた凄い速さでニョキニョキ大きくなるので、連日くたくただったけれど楽しかったです。 育てやすい子を授かったのもあると思います。良く食べ良く眠る子供たちでした。なにか食べるものを預けているとご機嫌な子供たちでした。イヤイヤ期もあまりありませんでした。体が丈夫でした。 息子たちと小さかったころこうだった、と話すと、「いつも腹減ってたのは覚えてる」といってました。
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