何か変だぞ

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何か変だぞ

長男は、高校生になるまで周りより抜きん出て大きかったということはありませんでした。高校生になって、成長痛が酷くて、毎日半泣きで「眠れなかった」と言うので、心配になって整形外科さんに診てもらって初めて、まだ身体に発展途中の軟骨が沢山あるからこれからどんどん体が大きくなるよガハハと先生に言われ、本当に卒業するときは学年の誰よりも大きくなりました。 次男は小さな頃から大きかったです。PTAの役員をしていたため、長男のかよう小学校へ連れていったのですが、足が早いというか、すぐ何処かの教室に紛れ込んで、定例会が終わったあと学校に放送をかけてもらって探し回るというのが毎度の事で。 ある日どこ探しても見つからなくて困っていたら、一年生のクラスの担任の先生が、ゲラゲラ笑いながら手を繋いで連れてきてくれて。 「三才の男の子と言うからもっと小さい子を想定してたら、他の子と紛れて解んなかった、大きい子ですね! ふたりでおはなししてるとまだ小さい子だと解るんですが。◯◯君の弟さんですよね?帰りのホームルーム終わるまで解んなかったー!あれ?見たこと無い子が居るぞっておどろきました、お休みの子がいて空いた席に堂々と座ってたんですよ」 私も笑うしかなかったです。1年生に紛れてたんかーい。 ランドセルも、小学校の入学式のとき、一番最後のベルト穴まで広げないと装着できなかったし新一年生に見えなくて、黄色い帽子被ってても玄人の小学生と思われて、上の学年の子が取り囲んでなぜ黄色い帽子かぶってるんだ!嘘つくな!って言いがかりをつけているのを見たことがあります。学校指定の黄色い帽子がサイズがなく、上履きももうサイズがなく。 中学生になったとき制服も業者さんに頼み込んでサイズ大きくしてもらいました。 幼稚園の頃、長男も次男も、キャラクター物の靴を欲しがったのですが、その頃足の大きさは20cmを越えていてそのサイズ、メーカーさんも製造してなかったという。本人もどこにこの苛立ちをぶつけたらいいんだ!的にしゃがみこんで泣きながら床を殴ってました。我が子ながら本当に漫画みたいに悔しいとこうなっちゃうんだ、と笑うしかなかったです。 小学校のクラスでは次男が給食を残すと天変地異が起こる、学校休むと誰かが死ぬ、と噂されていたそうです。 間の悪いことに、本当に高熱で学校休んだ日に、アルカイダの偉い人が死んでしまい、速報が流れ、クラスの子達がおうちで震え上がったそうです。 あの震災のときも、何でか給食残してたらしく、何か起こるぞー!って騒いでたら本当に震災起こったので、あいつは何処かの大ナマズ神の生まれ変わりかもしれんとささやかれてました。 そいつを産んだ私は何者だと思われていたんだ…。
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