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☆4☆
ダンスパーティ当日、キャトルニアは朝からラットラルを探していた。
ありとあらゆるドアを開け、ゴミ箱ですら開けて中を確認した。
それに付き合っていたゴーダはトイレの蓋まで開けて探すキャトルニアに、いくら小さいと言ってもそんなところには入らないだろう、と突っ込みたかったがあまりにもキャトルニアが真剣な顔をしているので何も言えなかった。
最初はかくれんぼでもしているのかと楽し気にしていた。
だけど段々時間が経つにつれその表情は険しくなっていった。
なぜ見つからない!
イライラがピークに達しようとした時、呼びとめられた。
「あ、キャトルニア君。これが私の机の上にあったのだけど」
ラヴィだ。白い封筒を差し出してくる。
キャトルニア宛てになっていた。
送り主の名前を探して封筒をひっくり返して見るが誰の名前も書かれてはいなかった。
ひどく嫌な予感がして急いで中を確認すると、
『ラットラルは預かった。返してほしくばドグディをダンスパートナーに誘い番え』それだけが書かれてあった。
キャトルニアはその手紙をぐしゃりと握りつぶしてドグディの部屋に急いだ。
それはパートナーを申し込む為ではなく、ドグディにラットラルの居場所を問い詰める為だった。
ドグディの部屋に行く途中でゴーダは何者かに後ろから殴られ昏倒してキャトルニアに付いて行っていなかったのだが、興奮状態にあるキャトルニアは気づく事はなかった。
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