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「そうですか。放送がなくなってしまいますか。残念ですね。あの放送が必要な人は、年々増えてるんですけどね」
「えっ、増えてる？」
「いやいや、何でもありません。気にしないでください。ところで、放送中止はもう決定事項なんですか？」
「まだ決定ではありません。明日、特別改革チームが市長に無駄な事業のリストを渡すことになっています。そこで市長に承認されれば事業中止が決定します」
「市長は、まだリストをみてないんですね」
電話の先で何か考え込んでいる田中社長の唸りが聞こえてくる。
「田中社長、本当に申し訳ありません」
「いやいや、もしかしたら市長の所でリストから外されるかもしれません。市長が噂通り、弱者の立場を経験していたならですけど」
「それはどういうことですか？」
★★★★市長の承認★★★★
市長の手元には、直属の特別改革チームが調べ上げられた市政の無駄な事業のリストがあった。
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