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それから僕は、ひたすら彼女について調べ始めた。
名前は宇野桜。
1年5組で僕の隣のクラス。
また、常に行動を共にする神崎哀は同じ5組で、入学式の日に桜が声をかけたことから仲良くなったらしい。
部活は哀が入部したいと言ったハンドボール部に、桜はマネージャーとして入部する予定である。
その他にも彼女に関する情報を必死にかき集めた。
しかし、限られた僕の情報網では、調べられる範囲は狭い。
その為、僕は常に彼女を影から観察するようになった。観察していると、より彼女について深く知ることができる。
そんな中、僕は彼女の異常な行動を目にした。
体育着を忘れた哀に自身の予備を貸し、返ってきた体育着の匂いを嗅いだり、哀と遊びに行った時に哀の使用したストローを持ち帰ったり、などだ。
しかしそんな彼女に対し、嫌悪感は一切感じなかった。むしろ知れば知るほど僕は彼女の虜になっていった。
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