02 秋

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菜穂は真剣な眼差しで俺の目を見つめた。 「うん、お店でも俺の彼女って言ってたよ?」 「じゃあ、キスとかもしたんですか?」 質問がストレートだった。 「キスもしたら、最後までやったってことですか?」 質問責めだった。 今晩、なぜ彼女が俺とごはんへ行くことにしたか、確信した。 今後、俺から指名もらうとなった時に、自分の慕っていた先輩とほんとに体の関係があったのか確かめたかったのだった。 「ああ、最後まであったよ。 一緒に韓国もいったしね」 彼女はまだ俺をみつめながら、 「そうなんですね…」 となにかを諦めていたような表情をした。
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