菜穂

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彼は自分がモテるという自信があった。 キャバクラ へ行けば、たくさんのお金を落とし、そのブラックカードをチラつかせれば、大抵のいい女とベッドまで過ごせるのだった。 今日もまた自分の欲を埋めるために、女を探しにきた。 彼には何件かの行きつけのお店がある。 歌舞伎町、恵比寿、そしてもう一つが神楽坂だった。 歌舞伎町のキャバクラ 、恵比寿のラウンジ、どちらも顔やスタイルのいい女共が彼を癒してくれる。 しかし、神楽坂は素人系のスナックというべきか、ラウンジというべきか、クラブというべきか、なんとも振り幅の大きい女共がいるこじんまりとしたお店なのだ。
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