告白

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告白

 透析が終わりダルさが身体中を襲う。 重力に逆らえず透析の休憩室で倒れこむようになる。これでは告白どころではない。若い頃はすたすたと帰れた筈だった。 珠乃さんに告白するチャンスは突然やってきた。 「森田さん大丈夫ですか?」 珠乃さんが声をかけてきた。どこかに行くようだ。 「珠乃さん、ありがとうございます、大丈夫です」 俺は答える。珠乃さんは行こうとする。 「珠乃さん」 俺は呼び止めた。 振り向く珠乃さん。 「珠乃さんに惚れました、叶うなら真剣に交際したいと思ってます」 心臓がバクバクと高鳴る。身体中が重い。 珠乃さんは?答えてくれる? 何も言わず見つめ合う。 「思いを伝えたかったんだ。緊張したぁ」 俺は言った。 何か言ってくれ。 どうなんだ? 返事のないまま、いつも通り、何事もなかったような会話。 ···どうなんだろう?
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