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お人形遊び
あの先生の教え方が悪いの。
だから、赤点になった。
あの子が悪いの。
私は何も悪くないのに。
だから、私可哀想な子でしょ。
私ほど不幸な子はいないでしょ。
少女は自己憐憫に酔っていた。
そんな風に思っていた少女の周りには誰もいなくなった。
当たり前だ。
自分が悪くても人のせいするからだ。
最後まで友達として残っていた子がいたが、耐えきれなかった。
どこに行ってもついてくる。
ストーカーのように。
そのため、クラスの女子からも他クラスの女子からも相手をされなくなった。
誰も近づかず孤独になった。
何で、みんないなくなったの。
ああ、私って可哀想。
それでもまだ変わらなかった。
そんな時、少女のそばに一人の男子が近づいた。
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