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邪神降臨
「あっ、着信」
恭輔は獣化を解き、ライダースジャケットの内ポケットからスマフォを取り出す。
「廣田さんか……」
返事をしようとスマフォを耳に寄せ、音を聴く。異様な会話と背後の雑音が伝わってくる。
「捕まったのね……しかし余裕だな」
通話を保留してゾーン編集部に連絡をいれる。すぐに返信があり都内の状況が把握できた。
「新宿向かうか」
小烏丸を鞘に収め紐をほどき背中に固定するとバイクに跨がる。
『ヨキカナ、ヨコシマナルマガカミキリハラワン』
「しばらく黙っててもらえますか布都御魂様?」
『アイワカッタ』
恭輔はバイクをターンさせ瑞穂橋を戻り高速道路を目指した。
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