妖物語

1/1
前へ
/1ページ
次へ
私の名前は桜。普通の高校二年生だ。 今日は熱で学校を早退する。 「桜さんの荷物持ってきました。」 「ありがとう」 「それでは先生帰ります。ありがとうございました。」 「気をつけてね」 すると学校を出た。 いつもの道を歩く。 「ん?こんなところに神社なんてあったっけ?」 私は見覚えのなかった。 いつもならここは普通の空き地なはずなのに。 私は気になって神社に入ってみる。 鳥居をくぐると見たことのない建物が並んでいる。 「夢でも見てるのかな?熱出てるし。」 するとクラクラしてきた。 視界がぼやける。 「バタン」 そして倒れてしまった。 すると目覚めた 見たことない家の中だ 「ここはどこ?夢じゃなかったんだ…」 「ようやく目覚めたか…人間の娘よ。」 「あなたは誰?」 「ここの神社に住んでる妖だ。」 「そうだ。ここは妖だけが住んでるところだ。だけどなぜここが分かった?妖だけにしかわからないはずだ。普通の人間には見えないはずだ。」 「わからない。たまたま見つけたから。」 すると他の女の妖が来た。 「詳しくはわからないのですが、それは妖の心があるのか、先祖が妖だったのか知れません。それと、この妖町には、結界が貼られております。普通の人間は入ってこれないようになっています。その結界の歪みも考えられます。」 「そうなんだ…」 「今日はもう夜遅いのでここでとまってください。」 「わかった」 そして朝を迎えた。 見たことない妖町の朝。 「妖の皆起きたよ。おはよう」 「おはよう」 「今回は妖町を紹介していくぞ。」 前の狐の妖が言った。 妖町を紹介してくれるらしい。 「うん」 「ところでお前の名前は?」 「桜と言うの。」 「さくら?これからもよろしくな。」 「あなたの名前は?」 「名前はない。」 「そっか。」 「行くぞ。」 「うん」 「ここは皆の家だ。」 「うん」 「次だ。」 「あれは妖の山。かつてこの山には妖の神様がいた。だが、妖の神様は、自由に町住んでる妖を操っていたそうだ。それを見つけた町の妖がお札で封印した。お札を見つけても絶対に剥がしては行けない。」 「そうなんだ。」 そしてその後狐の妖たちの家へ戻った。 そして朝になった。 今日は雷がなっている。 気になって外に出てみる。すると 妖山の上には鬼がいた。 みんな逃げている。そして町の人みんな怯えている。 「お、鬼?!」 「まさか鬼丸?!」 「鬼丸て誰?!」 「友達だ。かなりいたずら好きだ。妖山の封印を解いてしまうと妖の神に乗り移ってしまう。まさか妖の神の封印を解いてしまったのか」 「速く封印しなければ!妖の町が壊れてしまう!」 そして狐の妖は刀を持っていった。 「桜、お前も行け!お前専用の刀だ。お前に合う刀を作っておいた。」 「うんありがとう」 「よく来たな狐の妖よ。」 「お前まさか封印を解いたのか?!」 「すまないがこの俺が先に封印させていただくぞ!」 「そうはいかないな!」 「さあこい、狐の妖よ」 「雷斬!」 「うっ、神に乗り移ったせいかいつもよりかなり強い」 狐の妖は気絶した。 「この程度か。狐の妖。」 狐の妖がたち上がる。 狐の妖の技 「妖斬!!」 鬼丸はびくともしない その時だった。 「鬼丸!この私が相手だ!」 「あ、姉上?!」 「氷破斬!」 すると鬼丸は倒れた。 「今のうちだ!封印しろ!狐の妖!」 「妖封印!!」 鬼丸は倒れた。 私はその間にお札を岩に戻した。 そして狐の妖は鬼丸を抱えて家へ帰った。 「ねえお姉さんていたの。」 「いるぞ。よく外にいるけどな。」 「うっ、ここは」 「目覚めたか鬼丸。」 「何故そんなことをした。」 「ご、ごめんなさい。」 「全く」 「もうしたら駄目だぞ。」 「はい」 そして狐の妖の姉が帰ってきた。 「あっ、姉上あの時は助けてくれてありがとな。」 「いいんだよ。困ってたから。」 「そうか。」 「あっ。桜さんとみんな帰ってきたのですね。お帰りなさい」 「ただいま」 私はずっと気になってたこと。それは、何故神社が見えたのかだ。 まだはっきりしたことはわかっていない。まだ予測だけ。 私は物知りの女の狐の妖に問いかけて見た。 「ねえ。何で神社が見えたの。」 「今から調べて見まししょう」 「どうやって。」 「私の能力で先祖や前世を調べて見ましょう」 女の狐の妖は私のおでこに手をあてた。 「こ、これは。」 「どうしたの。」 「先祖は鬼だと見られます。」 「お、鬼。」 「かつて千年前妖と人間との戦いがありました。かつてその人間は陰陽師でした。人間は妖の力が欲しくて戦ったと見られます。そしてその人間の陰陽師は鬼の妖を倒し、鬼の肉を食べたそうです。その後人間の陰陽師は鬼と化したそうです。」 「桜さんの場合、鬼の呪いがあります。速く鬼の呪いを封印しなければ桜さんは死んでしまいます」 「そ、そんな」 「どうやって呪いを解くの?」 「それは呪いをかけた鬼を倒さなければなりません。その鬼はとても強いです。ですが、勝つ方法はあります。」 「なに?」 「それは仲間の刀を合わせ、心を合わせ、伝説の技を出すことです。」 「4つの刀(狐の妖の刀、桜さんの刀、鬼丸の刀、狐の妖の姉の刀)で伝説の技は出せます」 「その鬼はまだ生きてるの?」 「はい。妖の館にいます。明日早速向かいましょう」 「うん」 そして朝になった。 「さぁ行くぞ。みんな用意はできたか。」 「はい。」 そして鬼の陰陽師がいるところの館へ向かった。 「よく来たな…妖どもよ…」 「なぜそんなことを…」 鬼丸が攻撃する。 「よせ、鬼丸相手は強敵だ!下手したら死ぬぞ!」 「雷斬!!」 びくともしない。攻撃を跳ね返してきた。 「こんな弱い攻撃この俺に通用するはずがない!!」 「鬼結界!!」 結界をはられた。 「もう邪魔するやつはいない!」 「私がやる!!」 「やめておけここは俺が…」 「妖龍破斬!!」 そして女の狐の妖が言った。 「ま、まさかあの強い龍の技も通用しないのですか?!」 「この程度か…ならば本気を見せてやろう。」 「お、鬼がまた化けた?!」 「これで邪魔者はいなくなる!!鬼龍破斬!!」 そして狐の妖が言う。 「な、なんて威力だ!!も、もう俺たちには無理だ。」 私にはできることはないか考える。 思い出した。女の狐の妖が言っていた。4つの刀を合わせて伝説の技を出すと言うこと。 「みんな。刀を合わせて!!きっと倒せる!上に刀をかざして!」 すると刀が輝き始めた。 「こ、これは?!」 そして4つの刀から龍が出てきた。 「これは、伝説の龍です!」 「届いてどうか!!」 「行けーーー!!」 「な、なぜだ!俺の結界が通用しないとは!!」 そして鬼の陰陽師を無事倒すことができて、私の封印も解けた。 「急いでください!封印を解くと神社は消えてしまいます!今すぐ鳥居へ!」 そしてみんな鳥居へ向かった。 「私を助けてありがとう。みんな。けど短い期間だったけどありがとう。」 「どんなに遠くなっても心は繋がっている。どんなに遠くなっても俺たちは仲間だ。」 「うん!」 「みんなありがとうさようなら。」 「さようなら!」 そして自然と帰り道の空き地に戻った。振り返ると神社は消えていた。 そして私は呟いた。 「みんなありがとう。」 そして自分の家へ帰る。 「どこいってたの。桜。お母さん心配してたのよ」 「ちょっと体調が悪くて入院してただけ。心配しないで。もう治ったから。」 お母さんによると今はもう夏になっていたらしい。 妖たちが教えてくれた。仲間の大切さを。本当にありがとう。そしてさようなら。ずっと忘れないから
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加