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せっかくの制服なんだからと、どんなに暑くてもそれを脱ぐ事は許してもらえなかった。それに、何時もより伊織の愛撫がしつこくて身体中がベトベトとしている。
俺は、背後から抱きついて頭の匂いを嗅いで来る恋人に恨めしそうな声でぼやいた。
「……伊織さーん、本当に、脚腰痛いんだけど。あと喉も痛い。どうしてくれるんだよ」
「そんなの、今日休みなんだしゆっくりすれば良いじゃん?」
「そんな事言う?てか、風呂入りたい。すげぇ汗かいた」
「じゃあ俺が入れてあげますよ。お湯沸かすから、ちょっと待ってて」
そう言うと頭をひと撫でされ、伊織はベッドを降りる。
彼も制服を着崩した格好で、その姿にはまたちょっとだけムラっとしてしまう。
伊織が制服着ると、ちょっとヤンチャしてそうな高校生って感じ。そんな格好の彼に抱かれると、イケナイ事をしているみたいで興奮して、何度も身体を重ねた。
……「晴弘」って、甘い声で呼ばれるのヤバかったなぁ。まだ耳に残ってる。嬉しい。
伊織に名前を呼ばれるのなら何だって嬉しいが、昨夜のは特別。だから快感もいつも以上に膨れて、それを思い出しただけでまだ腹の底がムズムズとするのだ。
……ああ、ヤバイかも……。セックスし過ぎて逆に収まんない。
伊織が風呂を沸かしに行ったのを良い事に、俺は身動ぎしては自分の後孔に指を挿れて中を弄る。数十分前までココに伊織が入っていたから、まだ柔らかく濡れていた。
疲れてるはずなのに……ダメだ。一度触ると気持ち良い。
「ん、……はぁ……あっ」
あれだけ達したのに、俺の中心はまた元気に頭を上げ始める。
あーヤバイ。ムラムラする。おかしい。普段ここまでならないのに。
頭の中で伊織の声が響いている。吐息が、熱が、感触が、俺の欲を掻き立てるのだ。さっきまで満足してたはずなのに、離れた瞬間にそれが欲しくなっていた。
……あと1回、あと1回だけ、伊織が戻って来たら抱いてもらおう。
そんな事を思いながら後ろと前を弄ってると、さっそく寝室の扉を開けて戻って来た伊織は俺を見て固まる。
「え、晴弘さん……なにしてんすか?」
「ぅう……さっきまでの事思い出したら、ムラムラが止まんなくて……あと1回だけ、シよ?」
「マジ?えーっと……腰痛いんじゃねぇの?」
「だ、大丈夫……だから……っ。お願い」
「……っ」
潤んだ瞳で見つめると、伊織が唾を飲み込むのが分かった。
彼は俺の元へ来るとベッドに上がり、その手で腰を撫でてくれる。
「……どうしたんすか?スイッチでも入っちゃった?」
「んあっ……!い、伊織の……いつもと違うとこ見たら、なんか、キュンと来ちゃって……」
「そっか」
おでこにキスをされ、俺の両手を自分の首に巻かせると彼はまたズボンをずらす。それから俺の脚をはしたなく広げると、そこに腰を進めて来るのだ。
「……まだ柔らかいと思うから、このまま挿れるね」
「うんっ」
ローションで素早く自身の竿を濡らすと、彼は俺の後孔へとそれを挿入する。ゴムも着けて無いから、そのリアルな感触に俺の中は悦びに締まった。
「ぅあ……っ、気持ちいい……っ」
「ん、晴弘さんの中……とろっとろ。俺もすぐイくかも」
「あ、やだ……っ、さっきみたいに、呼んで……。“晴弘”って、呼ばれながらされんの……伊織のモノになったみたいで嬉しかったからっ」
俺は早くも理性を飛ばしており、心の声をほとんどタレ流していた。
それを見た伊織もノリノリで、グッと奥まで竿を挿れてはニヤリと笑う。
「なに言ってんの?……アンタはとっくに俺のモンだよ、晴弘」
「っんあ!」
名前を呼ばれ、再び激しく中を擦られる。
もう何度もイっていたから俺の中は敏感で、良いトコロに当たるとすぐにあちこちが痙攣してしまう。
俺は伊織の身体をギュッと抱きしめて、この愛情が伝われば良いと想った。
「ん、んあっ!伊織……っ、いい……!もっとシて……っん!」
「ふ、ははっ……っ、かぁわいい……。好きだよ、晴弘……愛してる」
動く度にローションが溢れて水音を響かせる。中も外も熱くて気持ち良くて、中心にも熱が集まってくる。
……そろそろ、イきそう。
「いおっ、きもちぃ……ぁあ!イきそ……!」
「いーよ。俺も……っ、そろそろヤバイ」
中に出して良い?と囁く声に、俺は何度も首を縦に振った。
「いい、だして……!んんっ……いっぱい……!」
一際強く前立腺を擦られ、俺は奮えながら達した。と、彼も絞られて感じたのか、そのまま中に熱を注ぎ込まれる。
……あ、お腹の中、気持ちいい……眠い……。
熱と怠惰で薄れ行く意識の中、俺は伊織の声だけを聞いては目を閉じた。
「はっ、暑っ……。晴弘さん?大丈夫?」
「……………」
「おーい。……って、寝てるし。まぁ、無理もないか」
頬に柔らかい唇が当たり、優しい声が俺を安心させる。だからこのまま寝ても良いんだと、脳が勝手にシャットダウンする。
「……ゆっくり寝てて良いよ、晴弘さん。お疲れ様。風呂は俺が入れてあげるからね」
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