満たせぬ臓器に私は透明な薬を注ぐ

新薬の治験に参加することになった母に私は小さな嘘をつき続ける。

野村宗治

4分 (1,803文字)
公式コンテスト「隠しごと」応募作品

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あらすじ

「あなたのお母さんは膵臓がんです」 医師は淡々と母の病状を説明した。 新薬の治験に参加することになった母に私は小さな嘘をつき続ける。 2020/10/11 完結作品 公式コンテストに応募するために

感想・レビュー 2

家族の不幸との戦いと悲しさに涙。

 家族の不幸に抗うのは辛いですよね……。大切な家族だからこそ何とか救いたい……でも何もできない。そんな状態なのに更なる不幸が迫る……。  これは人間だからこその悲しみであり、優しさ故の無力感でもある
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拝読させて頂きましたぁ

それが人生なのかしらと思いました。癌はふたりにひとりの割合で患うらしいですね。ワタクシの血縁家族も皆、ガンにかかりました。父が胃癌、母が大腸癌、姉は子宮癌。ワタクシもいつかはかかるのかも。ホントにあっ
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その他情報

公開日 2020/10/11