オマケ とある一日

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「 はぁー……。社長が恋人いると話してるのに、ずっとボリスくんのことだけに違和感があったので…納得しました 」   全て話せば、彼は深く息を吐いてから 子犬に母乳を与えるっていう条件で、猫澤は外部に話さないことを約束した というか、子犬に母乳を与えさせるための口実だろう 狼の姿で耳を下げて横たわってるボリスは、嫌そうに乳を吸われるのを我慢していた 彼が与えなければ、周りに話すとキッパリと言ったからだ 「 すまない……。愛犬が恋人なんて…… 」 「 俺は愛犬じゃない!恋人だ 」 「 嗚呼、そうだな。恋人だ 」 猫澤にバレた為に、ボリスはその格好のまま声を出せば彼はもう一匹の子犬をごく普通に、ボリスの腹へと置き、片方の乳首へと探らせ飲ませ始めた 「 増えたァァァ!? 」 「 母乳が出るなら、二匹も同じでしょう。まぁ……元々、社長は異様な犬好きなので、犬が恋人でも引きませんがね。私も猫達が恋人なので…… 」 「 猫も人間になれるのか? 」 「 なりませんよ。流石に、見たことないです 」 「 やっぱり……。犬神家だけか…… 」 ボリスは他にも種族がいるのかと期待して違った事に耳を下げたが、母乳を飲むチビ達を見て諦めて、毛布へと頭を付けた。 「 今回は偶々一匹だったかも知れませんが……増えないように、これからは気をつけてくださいね? 」 「 嗚呼…… 」 避妊をしろっていう意味に目線を外して、ボリスの首元を撫でていれば、子犬達はお腹いっぱいになったのか、そのまま眠りについていた。 「 ボリスの餌はどうしたらいい? 」 「 この仔犬達はこのまま母乳でいいですが、ボリスくん(?)には、使わなくなった粉ミルクを今のご飯に振り掛けたらいいでしょう。高カロリー、高たんぱくを与えた方が彼等にはいい 」 「 みるく!! 」 ミルクに反応して顔を上げたボリスに、俺は眉を下げて軽く笑っては頷いて、撫で続けた 「 分かった。いい飯を与えて、粉ミルクをふりかけような。その分、ちゃんと母乳を飲ますんだぞ? 」 「 飲まなきゃ、バラされるからな。やるさ…嫌だけど…… 」 やっぱり乳首を吸われるのは嫌なんだろうな ふてくしたように顔を背けたボリスだが、猫澤は軽く笑った 「 きっと、三日もすれば愛着が湧きますよ。仔犬は可愛いですから 」 「 性別は分かるか? 」 「 えぇ、こっちの拾った子はメス。黒い毛並みの仔犬はオスですよ。どんな名前を決めるのですか? 」  「 チビとチビタ! 」 「 そうだな……なににしようか 」 「 無視かよ 」 性別が分かれば名前が決める為に考えていれば、自分の意見をスルーされたボリスは、耳を下げるのに可愛くて頭を撫でてから、眠ってるメスの子犬を抱き上げて、顔を見る シェパードらしく今は垂れ耳で、二色の毛並みをし、顔は真っ黒なのに下がった眉みたいな茶色の毛に、首周りや手足も茶色であるメス 可愛い顔立ちをしてる為に、俺は目を覚ましてモゾモゾと動くのをみて答えた 「 ルナにしよう。そして、オスはルディだ 」 「 まぁいいんじゃね。拓海が名前を覚えてたら俺は、なんでもいいよ 」 片方の真っ黒な子犬は狼の子供のような外見をモロにしてた為に、そういった名前にした チビとか言ってたボリスも嫌ではなさそうな為に、安堵していればルディを持っていた猫澤は笑った 「 ってことは…その子も飼うんですね 」 「 あ……そうなるな。ボリス、いいだろ? 」 「 飼える収入がある人はいいよなー。好きにしろよ。でも、俺が一番だからな! 」 「 分かってるさ、御前が一番だ 」 しっかりと撫でていれば、ボリスは尻尾を振っていた それから猫澤は犬も気に入ったのか、ちょくちょく見ることが増え、ボリスは母乳を与える事で母性が目覚め始めたのか、時間をかけてだが子犬を心配することが増えた 一匹が離れていけば起き上がっては、咥えて毛布へと戻す姿は微笑ましい ニ匹の子犬はニヶ月頃まで普通の子犬として育てた為に、予防接種とかも全て動物病院側だった そして、生まれて三ヶ月頃にはくしゃみをしたルディが、人の赤子になってからは、俺達は笑っていた ルディにとって少しお姉さんであるルナは大切な兄妹であり、遊び相手に相応しかった 子供が出来ないと諦めていた、だが、子供が出来た事に嬉しかったのか、ボリスは子育てが少し落ち着いた頃から、よく誘ってくるようになった 「 ゴム無くていいっ!! 」 「 駄目だ、避妊はしっかりするさ。まぁ、子供達が自立したら…考えてもいいがな 」 「 よしゃ、約束な!バスケチーム作れるぐらい欲しい!! 」 「( 妻がいないのに子供だけ増えていくことに、近所の人は疑問に思いそうだな……まぁいいか。ボリスも子供も好きだから… )」 流石にバスケチームは作れなかったが、三年事に一人の割合で、合計三人がいることはもう少し後の話だ 俺の年齢を計算しないでくれよ? ボリスが若いんだ、それで十分 普段と変わらない散歩から、 まさか…子供が増えるとは思わなかったが、楽しければそれでいい 「 俺を一番に構え!! 」 「 構ってるだろ!? 」 「 パパ〜!るでぃもー!! 」 「 ワンッ!! 」 どんなに子供が大きくなろうとも、ボリスの構ってちゃんな部分はかわりはしなかったな 子供に対して遠慮なんてしなかったから、俺の膝の上にいた子を退かせてまで、 乗ってくるために、子供も子供でムキになって俺の取り合いをするのはかなり…幸せだ 「( 犬と我が子に囲まれてる……幸せだな )」 「( この俺が一番!お前等は、二番 )」 「「( ママのケチー!! )」」 ルナは完全な犬だが、その分…ボリスとルディが通訳してくれてる為に助かった 案外、考えてる事は変わらなかった 〜 オマケ 終 〜
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