907人が本棚に入れています
本棚に追加
もう自分を抑えられない。
もっと先生を感じさせたい。
もっと自分が興奮したい。
私は先生の唇にそっと自分の唇を触れさせた。
……温かくて……柔らかくて……気持ちいい……
「ベッド、行こ。続き、してあげる。」
とろんとしつつも、逡巡の色を浮かべる先生の瞳。
「気持ちよく……なろ。」
今度は触れるだけではない、しっかりした大人のキス。
先生の唇を舌で優しくなぞったあと、少し舌を差し込み歯列をなぞる。
何度もそれを繰り返していたら、ゆっくりと先生の口が開いてきたため、口腔内へ舌を差し込み、先生の舌に自分の舌を絡めた。
最初は舌先でチロチロと。
すると先生からも私の舌に自分の舌を絡ませてきて……
その行為が次第に激しくなり、お互いの唾液がぴちゃぴちゃと音を立てはじめる。
「ん…、ふっ…んん……」
あまりにも気持ちよくて、あたしからも鼻にかかったような甘い喘ぎが自然と漏れ出した。
キスだけでこんなに気持ちいいの……はじめてかも…。
ゆっくり口を離すと、ツーっと唾液の糸が伸び、お互いの口唇を濡らす。
そんな口元と、先生の淡く上気した頬が妙に官能的で、胸とともに下腹部が更にキュンと疼いた。
「……煽ったのはお前だからな。」
困ったように口にする先生。
「だって…、先生が欲しくなったんだもん。」
唾液で濡れた先生の口唇をあたしは親指で拭い、自分の唇も同じ指で拭ったあと、その指についた唾液を先生に見せつけるようぺろりと舐めた。
最初のコメントを投稿しよう!