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デートだなんだと私の時間を彼氏に取られてしまう。
そんなの願い下げだ。
「そういや、橋本はどうして風俗で働いてるんだ?金が必要なのか?」
普通の感覚なら、風俗イコールお金ですよね。
「……あくまでこっちは副業です。ちゃんと本業ありますし、真っ当に働いてます。欲しいものも買いたいものも特にはないし、お金には困ってないんです。」
「なら、なんで体売ってるんだ?」
……ごもっともな疑問ですよね……
「理由聞いたら、先生きっと引きますよ?」
ちらっと先生に視線を向けると、頭を軽くぼりぼりと掻きながら、楽しげな苦笑いを浮かべ口を開いた。
「デリヘル呼んだら教え子来て、教え子に迫られたあげくあっけなくイカされて。そのうえ俺の手でよがってるお前を見て更に興奮して。教師の風上にも置けないような姿お前に見せてるんだ。俺のほうが引かれるんじゃないか?そう思えば、もうどんなこと言われたって、やられたって俺は動じない気がする。」
潔い……と言っていいのかな?
「なら言いますけど、私、とんでもなくいやらしいんです。エッチが好き。いっぱいエッチがしたかったの。……淫乱って思ったでしょ?」
「…そうなのか?別に変じゃないだろ。」
けろっとなんてことのないように返事する先生。
……本当に?
本当に変じゃないって思ってる?
「……エッチするんだったらセフレが都合いいけど、セフレ作るにも、その人が一人暮らしかどうかとか、ある程度ホテル行けるようなお金持ってるかどうかって、ちゃんと見極めないと後が大変なの。」
ホテル代がない、家は実家…とかだったら、したくてもする場所がない。
だから、場所の確保は大切。
かといって、私の住んでるアパートはダメ。
壁が薄くて声が隣の住人に丸聞こえになっちゃうから。
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