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「セフレの条件に合った人がいても、実際することしてみたら下手くそで気持ちよくなかったり。テクがよくても一回や二回イッたら相手は満足してそこで終了。なかなか満足いく人なんていないものなの。」
私はもっと気持ちよくなりたい。
それこそ寝食を忘れて、とことん本能のままに体を重ねたい。
……けれど、それを相手に求めることができない。
「エッチする相手を探すとしても、出会い系は犯罪とかあって、怖いでしょ?」
「さすがにそれは勧められんな。」
「……で、最後に行き着いたのがデリヘル。嫌な客だと思ったら最後まではしないって店を盾にして言えちゃうし、逆にいいお客さんと思ったら秘密で最後までできるし。」
他にも風俗はいろいろあるけど、私が住んでるアパートからも、実家からも程よく離れてる都合のいい場所にあったのが『デリバリーヘルス蜜月』だった。
「好きなエッチができてお金もらえるんだから、私にはぴったりな仕事でしょ?……もちろん人には胸張って言えないけど。」
他の女の子には、理解されないだろうなとは思う。
実際、一緒に働いている女の子達は、借金があるとか、生活が苦しいとかっていう理由で嫌々働いている子の方が多い。
自ら喜んで働いているのは私くらいじゃないのだろうか?
「どこにでもいる普通の子だと思ってたのに、橋本がそんなにいやらしいなんて気がつかなかったよ。」
「……さすがに、普段からいやらしさを前面に出しませんよ。」
卑猥ワードがぽろぽろと出てくるような生活していたら、それこそまわりから変な目で見られてしまう。
「高校生のときからいやらしかったのか?」
「ふふっ。白状しますけど、時々先生をおかずに自分を慰めたりしてましたよ。」
こうなりゃヤケだ。
もう隠すことなんてないし。
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