はい以外の返事、思いつかないです

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「……それ、計算して言ってる?」 困ったような顔を私に見せ、そのままチュッと軽く唇を啄まれる。 計算? あざといぶりっ子みたいな上目遣いとかしてないし。 ふるふるっと首を横に振ると、今度は強く抱きしめられた。 「そんな明もかわいい。」 耳元でクスクスと楽しそうに笑いながら話す先生。 「…?よくわからないけど……」 まぁ、いっか。 先生が楽しそうだし。 「…さて、明は正真正銘俺のもん。だからさ、金が目的じゃないなら、この仕事辞めてくれないか?他の男の相手をしてる姿なんぞ想像したら、それだけで気が狂いそうだ。……仕事辞める代わりに、俺が毎日相手して満足させてやるから。いいよな。」 ……もともとエッチがしたくてはじめた副業。 こんなに気持ちいいエッチが毎日できるのなら…… 「…うん。先生が毎日気持ちよくしてくれるなら辞めるよ。」 私の言葉に、私の中の先生の硬度と質量が増してゆく。 「んっ…、せんせ…?」 「明がかわいすぎて……うれしすぎて……。」 先生は私から体を離し上体を起こすと、私の腰を両手で保持した。 「……明、勃った。もう一発…」 欲情を孕んだ目で見つめられ、私の返事を待つことなく、ゆっくりと腰を律動させはじめ…… ピピピピピピピピピピ! セットしていたタイマーがけたたましく鳴りはじめた。 「…………」 「…………」 お互いに目を合わせ、プッと吹き出してしまう。 「先生、時間です。シャワー浴びに行きましょ。汗流して、また後で……」 「……そうだな。気が抜けて萎えたし。」 またチュッと唇へ優しいキスを落とし、ズルリと私の中から先生は自身の中心を引き抜いた。
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