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薄い避妊具の先端に溜まっている、先生の白い欲望。
私で達した結果、それを出したのだと思うと、また下腹部がキュンと甘く疼く。
「先生」
「ん?」
避妊具を外そうとしていた先生に、私はガバッと抱きついた。
「先生、好き。」
高校卒業して、先生に久しぶりに再会して。
ほんの短い時間で、先生に心も体も持っていかれてしまった。
恋とか愛とか。
もっと時間をかけて育むものだと思ってたけど……
時間なんて関係ない。
今はそう思う。
「……俺も。……俺も好きだよ。」
抱きついた私に応えるよう、先生も私に腕をまわしてくれた。
……幸せだな……
心の底から幸せがあふれてくる。
「……なぁ、明。ばあちゃんになっても明のこと、手放すつもりないから。だから、一生俺の側にいろよ。いいな。」
そう言いながら、あたしの顔をのぞき込む真剣な目をした先生。
一生……?
それって……
「……プロポーズ…?」
先生はニカッと爽やかに笑みを浮かべた。
「そのつもり。一回目はいろいろすっ飛ばしてたし。……で、返事は?」
……ついさっき、こんなやり取りしたような……
それに、一回目って……
もしかして、俺の嫁にならないかってやつ?
告白だと思ってたけど……
まさか、プロポーズだったとは…。
確かに、告白もしてないお付き合いする前の状態で、いきなりプロポーズはいろいろすっ飛ばしちゃってる。
先生って、思い立ったら即行動、即決断タイプなのかな?
そんな先生も………好き。
私はくすっと笑みを浮かべた。
「はい以外の返事、思いつかないです!」
End
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