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不特定多数の男の人を相手にしている。
ソープではないため、本番はしない。
デリヘルで本番行為をすると、法律に引っかかるらしい。
詳しいことは良く知らないけど。
……まぁ、それは建て前であって、実際はお互い秘密ということで本番だってしてる。
他の女の子はどうか知らないが、私は『この人とならヤりたい、ヤッてもいいかも』って思う相手で、なおかつ客から『したい』と言ってくれた場合のみ避妊具つけて最後までしちゃってる。
中途半端に前戯だけで我慢して、相手は出すもの出してすっきりしてるのに、自分の体だけ熱に浮かされたまま時間終了とか拷問だし。
客からの情報だと、ピル飲んで生で中出しなんてやってる子もいるみたい。
さすがにそこまではしないけど……。
……こんな私、普通だったら風俗嬢してる時点で軽蔑するよね?
知ってる人に軽蔑してると言われたら正直ショックだけど、そういうことをしているのだから仕方ない。
先生の答えを不安に思いながら待っていると、ふっと先生がやわらかく微笑んだ。
「軽蔑なんて、別にしてない。……さすがに橋本がここに来たのには驚いたけど。」
あっ……、この笑顔……
高校時代によく見ていた笑顔に、妙に入っていた体の緊張がゆるりとほぐれた。
「ふふっ。私も驚きました。そういうことに興味なさそうな顔してるのに、やっぱり男の人なんだなーって。」
生徒だった時のような感覚で笑ってしまい、少しくだけた口調になってしまう。
「そりゃ、俺だってそういうことしたい時だってあるさ。したい時に相手がいないんだから仕方ないだろ?」
「じゃあ、先生は今フリーなんだ。」
先生ならすぐ彼女とか作れそうだけど。
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