チェンジ?キャンセル?それとも…

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「まぁな。仕事が忙しくて。恋愛してる暇ないんだけど、男の(さが)なんだろうな。一人で抜いてもむなしいし…。それなりにすっきりするけど、やっぱりそういうことしたくなるんだよ。……って、生徒だったやつに何を話してんだか…。」 照れたようにぼりぼりっと頭を掻く先生。 そんな先生を見て、妙に心がざわついた。 「もし、ここに来たのが私じゃなかったら、先生は今頃どうしてた?」 「えっ?……そりゃあ……わかるだろ?」 もちろんわかる。 なんのためにデリヘルがあって、なんの目的で女の子が派遣されて、何を密室でするのかなんて。 妙に恥らっている先生。 こんな先生はじめて見る。 ……なに?この気持ち…… もっと色んな顔させたい……。 風俗を利用している男に、風俗に身を置いている女。 人に知られたくない事実をありえない状況でお互い知ってしまった。 もう、どうせ隠すことなんて何もないだろう。 先生とは高校卒業してからは一度も会うこともなかったし、今回は私が風俗嬢していたから再会しただけで、風俗で勤めてなかったら、今からも…これからも会うことなんてなかったと思う。 ……そう、どうせ会うことなんてないんだ。 「先生、女の子を呼んだってことは、なんですよね?」 私は身長差を利用し、やり過ぎない程度の上目遣いで先生の顔を下からのぞきこんだ。 「……まぁ。でも、さすがにまずいだろ。俺も元教え子とそんなことできないし。」 そんな真面目なことを言う先生の戸惑う顔が見たい。 私から遠慮気味に視線を外した先生。 きっと、ありえない状況というのもあるし、特殊な場所(ラブホテル)というのもあるのかもしれない。 いつもならしないのに、今日はためらうことなく、私は先生の首にするっと手を回し、体を密着させた。 ……そして、耳元で艶っぽく、甘く誘うようにささやく。 「先生、私、したい。」 「!?」
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