899人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
先生の表情まではわからないが、先生が息を呑んだのがわかった。
腕をゆるめ、先生の顔を見てみると、驚きの表情を浮かべ、顔を真っ赤にしている。
ぞくりとした。
……やばい。
心臓が大きく高鳴っている。
……この顔をもっとぐずぐずにしてしまいたい。
私は先生の返事も待たず、再度耳元へ口を近づけた。
「私じゃイヤ?」
そうささやき、私の口のすぐ側にある耳介へぬらりと舌を這わせる。
「っ!」
ぴくんと反応する先生。
……かわいい。
「先生?耳、弱い?」
耳の形をなぞるように何度も耳に舌を這わせ……
時折耳たぶを食むと声を押し殺したような息遣いが先生の口から漏れた。
片耳を執拗に攻め、先生の息が上がり、耳が私の唾液にまみれたころ、舌全体を使って耳から首筋へターゲットを変更する。
「…はっ……っ……んっ……」
先生はどうやら感じやすいみたい。
舌を這わすたびに声がもれ、甘噛みをするたび身体を震わせる。
耳と首だけの刺激で、驚くほど甘い吐息が先生の口から漏れ出て……
心臓と下腹部がキュン…と疼く。
……やばい。
……本当にやばい。
先生がどんな顔をしてイクのか見たい。
私は基本的に受身なタイプなのに……
先生がどんな風に乱れるのか見たくてたまらない。
「先生?」
首から口元を離し、私は先生に声をかけた。
頬が程よく上気し、目がとろんとしてしまっている。
上がってきている先生の息づかいに、ありえないくらい興奮してきている自分がいる。
いつもなら、きちんとプレイ前にはうがい薬でお互いうがいして、お風呂で身体を洗った後、いちゃいちゃみだらなことをするのがルールなのだが…
最初のコメントを投稿しよう!