4人が本棚に入れています
本棚に追加
第4回 ゾンビ・コップ
1988年・アメリカ映画
監督:マーク・ゴールドブラット
脚本:テリー・ブラック
出演:トリート・ウィリアムズ/ジョー・ピスコポ/リンゼイ・フロスト/ダーレン・マクギャビン/クレア・カークコンネル/ヴィンセント・プライス 他
<STORY>
ロサンゼルス市警のモーティスとビグローの両刑事は最近多発している強盗事件の捜査に乗り出していた。事件はいずれも2人組の犯行であり、現場に駆けつけた警官隊の銃撃にもびくともしないという共通点を持つ。辛くもふたりは宝石店を襲った2人組を仕留める。しかし、検視官のレベッカは運ばれた2人組は以前自分が調べた事があるという。不可解な事実に困惑するモーティスたちは遺体から検出された薬品の製造会社を訪ねるが・・・。
<感想>
パチモン臭いタイトルですが、アクションシーンはなかなか見応えがありました。シナリオは雑ですけど、銃撃戦の迫力は下手な映画より凄いです。
タイトルで損をしてる感がありますが、その一方でタイトルが原題のままだったら観たかな?とは思います。
しっかし、『ゾンビ・コップ』なんて誰が付けたんですかね?刑事アクション+ゾンビだから日本公開のタイトルは『ゾンビ・コップ』にしよう、なんて発想は今の配給会社には出来ないアイデアでしょう(笑)
原題の『DEAD HEAT』はアクション映画のタイトルとしてはあまりに普通過ぎますからね。『ゾンビ・コップ』だとタイトル聞いた瞬間、「ん?」と心に引っ掛かるのは間違いないでしょ?で、どんなもんか観てみたくなるでしょ?やっぱタイトルって大事なんですね(笑)。
監督のマーク・ゴールドブラットは『ターミネーター』や『コマンドー』といったアクション映画の編集を担当しており、その経験が見事に活きていると思います。
監督したのは本作とドルフ・ラングレンの『パニッシャー』だけで、その後はまた編集技師に戻ってますね。編集を携わってる映画がいずれも超メガヒット作ばかりですから、監督業より編集の方がやりやすいと思ったのかもしれないですね。
前述した様にシナリオは雑です。あの真空装置やら蘇生装置やらが何のために作られたか、なんて細かい事を気にしちゃうとこの映画は楽しめないでしょう。
終盤辺りでヒロインも実は既に死んでいて蘇生装置で生き返っていた、と分かるくだりもよくよく考えると時系列おかしくないかと思いますよ。
でもそれを監督やスタッフに言っても多分「ごちゃごちゃうるせえ!」とはねのけられておしまいです。
「生まれ変わったら何になりたい?」
「女性用自転車のサドルだ」
なんて台詞を生み出す映画、頭空っぽにして観なきゃやってらんねーぜ!!(笑)
★★★☆☆(3点)
最初のコメントを投稿しよう!