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「じゃあ何かあったら連絡ください」 そう言ってスマホを取り出し、連絡先を交換する。 「何もなくても、連絡する」 何故か拗ねるように口を尖らす係長が、可愛くて微笑ましくなる。 「じゃあ、何もなくても連絡ください」 それを聞くと、満足した係長は今度こそ去っていく。 姿が見えなくなるまで、見送る。 ふらつく足元を見て、大丈夫かなと心配になるけれど、すぐそこだしねと思いつつ、自分の部屋に戻る。 寝る前、何か連絡した方がいいのかなとしばらく考えていたけれど、お酒が入っていた事もあって、考えているうちに眠りについていた。
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